「ディパバリ」の日にランカウイでヒンドゥー寺院めぐり

ランカウイのヒンドゥー寺院にある多眼の女神 Blog
ランカウイのヒンドゥー寺院にある多眼の女神

ヒンドゥー教の「光の祭典」である「ディパバリ」。5日間に渡って行われる祝祭で、インド人が多く住むマレーシアでは、その主祭日が国の休日(2025年は10月20日)。この日に合わせ、ランカウイ島のいくつかのヒンドゥー寺院を巡ってみた。

サンスクリット語のDeepavali(ディパバリ=灯火の列)と呼ばれるこの祝祭(「Diwali(ディワリ)」とも称される)は、ヒンドゥー教の「正月」に相当するため、ヒンドゥー教徒にとって一大イベント。新調した衣装を着て寺院にお参りしたり、親戚・友人の家を訪ねて一緒に食事をするほか、ショッピングセンターには砂絵が展示されたりする。

複数民族国家のマレーシアにはヒンドゥー教寺院も多い

マレーシアは、人口約3千5百万人のうちの6割をマレー系、3割を華人系、1割をインド系が占める複数民族国家。ランカウイ島では、よりマレー系の割合が高く、インド系は少ないようだが、それでもインド系コミュニティがあり、ヒンドゥー教寺院は島内に点在している。

まず訪れたのは、Sri Raja Muniswarar 寺院。Google Mapを頼って辿り付いた場所は、どうみても普通の家屋。「さすがにここは寺院じゃないな、Google Mapはけっこういい加減だしなー」とGoogle Map先生を一方的に罵りつつ、いったん大通りに引き返して周囲を回ってみたものの、そもそも他に建物も無い。仕方なくその家屋の方に道を尋ねたところ、なんとそここそがSri Raja Muniswarar 寺院であった。

極彩色の神像はインパクト十分

寺院の方に快く招き入れいただき、中に入ると、色彩鮮やかな神様の像の数々。特に全身に目がある(1000以上)多眼の女神の像の迫力には圧倒される。その奥にある筋肉もりもりの像は、菩提達磨。南インド出身の高僧であったダルマさんは、仏教だけでなくヒンドゥー教でも重要な存在なのだ。なお、この寺では、「菩提達磨はタミルの王族で、中国に渡り禅宗の開祖となり、かつ少林寺拳法を創設した」という説に基づいているため、筋骨隆々の像となっているようであった。

        多眼の女神
       筋骨隆々の菩提達磨

一般に、ヒンドゥー教の神様はいずれもカラフルでユニークな風貌をしているが、この寺院の神像は、特に“濃い”顔、姿をしている。タミル系の寺院であり、ヒンドゥー教に独特の解釈が加えられているのかもしれないが、想像以上のインパクトであった。

ディパバリも昼は静か

次に訪問したのは、Sri Raja Muniswarar 寺院から車でクアタウン方面にほんの数分のところにあるLangkawi Hindu 寺院。
こちらは、外観からして典型的なヒンドゥー寺院で、ヒンドゥー教の神様、動物など叙事詩ラーマーヤナに基づく像が配された建物が大きなスペースの中にいくつか並ぶ。我々の認識不足だったのだが、ディパバリはどうも夜の行事であり、昼は特に参拝は行われないようであった(ランカウイだけの事情かもしれませんが)。

参拝者だけでなく、寺院の方の姿も見当たらず、何匹もの犬だけが飛び出してきたが、ぼーっと寺院を眺めている我々の様子にすぐに飽きたのか、寺院の床に寝転んでしまった。床は冷えていて気持ちが良いのであろう。自分も、静寂に包まれた寺院でのんびり過ごし、気持ちが洗われた気になった。

三カ所目は、これも同じ道路沿いにあるSri Maha Wira Batara Kaliaman寺院。
こちらは、そもそも建物に鍵がかかっていて外から内部を眺めるだけで終わった。外から中をのぞくと多数の神様がカーテンに覆われて見れない状態でまるで秘仏のようであった。

三カ所目は、これも同じ道路沿いにあるSri Maha Wira Batara Kaliaman寺院。こちらは、そもそも建物に鍵がかかっていて外から内部を眺めるだけで終わった。外から中をのぞくと多数の神様がカーテンに覆われて見れない状態でまるで秘仏のような扱いであった。

その後、クワの街に戻り、インド料理レストランで食事。「ディパバリ」を満喫するためであるが、夕方5時頃の晩ご飯だったので、ここもまた客が少なかった。おそらく夜遅い時間にはディパバリを祝う大勢の客で盛り上がるのであろうが、年齢的にも夜遅いことが苦手になった自分たちはあくまでも早飯型なのである。2種類のカレーを注文。普段の自分の食生活からすると価格は高めであったが、味にも量にも満足。

夜は厳かに祈りが捧げられた

いったんアパートに帰って仕切り直しをして、陽も落ちた午後7時半過ぎに、クアの街にあるSri Subramaniar 寺院を訪問。
さすがにこの時間になると、次々と参拝者が訪れ祈りを捧げていた。

闇に対する光の勝利、無知に対する知識の勝利を象徴するという祭典「ディパバリ」。以前にパラオやベリーズといった国でディパバリ(ディワリ)のお祝いに参加したことがあったが、いずれもレストランでのパーティー的なものであり、大いに飲み食いしたことしか記憶に残っていなかった(それはそれで、もちろん楽しかった)。今回は、自分にとってもヒンドゥー教について知識を増やす機会となったのであった。

コメント

  1. […] あるディパバリ期間中(2025年は10月18日~22日)に、ヒンドゥー教寺院だけでなく仏教寺院も訪れてみた(ヒンドゥー寺院めぐりについては、別のブログを書きました→ここをご参照)。 […]

タイトルとURLをコピーしました