彷徨う霊をなだめる中元節の祭礼
カタカナで書くとなにやら物騒な、あるいは遊園地のイベントにありそうな響きの「ハングリーゴーストフェスティバル」。実際には、供物を求めて彷徨う霊をなだめるために、食べ物や紙銭を道端において燃やすして供養する祭礼で中元節の一つ。中国の農暦7月(西暦では8月前後)にマレーシアやシンガポールの中華系コミュニティで行われています。

たまたまペナンで滞在している場所の近くでこの「ハングリーゴーストフェスティバル」が行われているのを知り、7月23日から3日間連続で見学。あちこちの道端で線香があげられたり、メイン会場のお寺では供え物がどんどん充実していく。
歌謡ショーや人形劇はゴーストに見せるため

会場では、昼は人形劇。そして夜はステージでの歌唱ショー。あくまでハングリーゴーストに見せるためのものなので、無観客。はたから見ると虚空に向けてショーを行っているようにも見える。歌謡ショーステージの前には観客席として赤い椅子が並べられているのだが、ハングリーゴースト専用席なので、誰も座ってはいけないらしい。
大量の紙銭が燃えながら空に舞う
クライマックスは最終日の夜。道路一杯に紙銭(冥界紙幣?)やらなにやらが巨大じゅうたんのごとく敷き詰められ、11時半頃になって火をつけられる。あちこちで燃え上がる炎とともに紙銭類が上昇気流に乗って空高く舞い上がる。さらに、その脇で花火も打ち上げられる。紙銭の“花吹雪”と花火のコラボである。

物珍しさで熱心に見学を続けている我々が逆に珍しくみえたのか、その場にいた方々がこの行事の由来を教えてくれたり、お祈りに参加させてくれる。さらにはお供え物の果物もどんどんくれる。ビールもどんどん飲ませてくれる。丸焼きにしたという豚肉も分け与えてくる。もしかするとハングリーゴースト以上に、飲み食いさせていただいたかもしれません。どうもありがとうございました。
続き→ハングリーゴーストフェスティバル(2)




コメント
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