野鳥天国・中米ベリーズの鳥たち(3) オナガクロムクドリモドキ(Great-tailed Grackle)

ベリーズではあちらこちらで見かけるオナガクロムクドリモドキ Nature
ベリーズではあちらこちらで見かけるオナガクロムクドリモドキ

意外に鳴き声がきれいなベリーズの”カラス”

ベリーズで最もたくさん見た鳥は、このオナガクロムクドリモドキ。もちろん鳩やカモメも数的には非常にたくさんいるのだが、喧噪度合いも含めるとこの鳥がダントツだと思う。

とにかく朝から、電線や公園など街中のあちらこちらで見かける。さらに夕暮れ時にはけたたましい音をたてて(意外にも個々に聞けば鳴き声はきれいなのだが、なにしろ数が多いためにうるさいぐらい)電線にぎっしりと並んで止まり、その後、寝倉であろう木々に戻っていく。

行動様式も色もカラス的

日本のカラスほどは大きくはなく中型の鳥だが、全身が黒い(光の具合によっては青みがかっている)のと、とにかくどこにでもいて、かつゴミをあさったりもしているので、自分はこの鳥のことを「ベリーズのカラス」と勝手に呼んでいた(というか和名が長すぎて、なかなか覚えられず。。)。ベリーズ人も単に「Blackbird」と呼んでいた。

夕方以外は、単独や番いで行動

ただ、夕方以外は集団でいることは少なく、一羽だけ(または番い?)でエサをとったり巣材を運んだりと単独で動いている。見かけの割にはといっては失礼だが、鳴き声も悪くない(似たような姿で、より小型のMelodious Blackbirdの鳴き声はさらに美しい)。しかも何種類もの鳴き声のレパートリーがあり、その声はよく通る。カラス同様、かなり知能レベルも高く、おしゃべりをしたり、縄張を主張したりしているのだろう。


海を背にする佇む姿が絵になる

早朝に海岸線で海をバックに佇んでいたり、姿は、結構絵になったりする。

早朝に海岸線で海をバックに佇んでいたり、姿は、結構絵になったりする。なにかしら思いにふけっているようにも見える。夕方~夜明けにかけて寝るときは集団でいるが、それ以外の時間は一人になりたいのであろうか。

人生の七つの情熱を表現する(?)鳥

Wikipediaには、オナガクロムクドリモドキにつてこんな説明があった。「メキシコではチャナテまたはザナテとして知られ、七つの歌を持つという伝説がある。『創造の時、声を持たなかったザナテは、賢く知恵あるウミガメから七つの異なる歌を盗んだ。今やザナテの歌声は、人生の七つの情熱(愛、憎しみ、恐怖、勇気、喜び、悲しみ、怒り)として聴こえる』(というものだ)」。
鳥にこんな伝説を作るなんて、昔の人はずいぶんロマンチックだったんだなーと思いつつも、(夕方の喧噪時はともかく)海岸や公園を散歩しているときれいな声を毎日聞かせてくれる、とても身近な存在である。

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