野鳥天国・中米ベリーズの鳥たち(5) ワライカモメ(Laughing Gull)

子供に口移しで餌をあげるワライカモメ Nature
子供に口移しで餌をあげるワライカモメ

人間の笑い声のような鳴き声

ワライカモメの特徴は、その名の通り人間の笑い声のような鳴き声をしていることだが、頻繁に鳴いているわけでもなく、しかも(時分の場合は)他のカモメと聞き比べしたころもない。外見についても他のカモメ(特にズグロカモメ)との違いもよくわからないので、とりあえずワライカモメとズグロカモメについてインターネット等で調べたところ、だいたい以下のようになる。

夏は頭が黒くなる

●ワライカモメ:夏になると頭が黒く嘴は赤くなって脚は黒っぽい赤色。冬は頭が白くなり、嘴と脚は黒くなる。嘴はズグロカモメと比べて随分と長い

●アメリカズグロカモメ:夏は嘴・脚とも赤くなり、冬になると両方とも黒くなる。嘴はワライカモメの方が長く厚みがあり、先端が下向きに僅かに曲がっている。

これを読んでも明らかな違いがわからず、かつ、サイトによって異なる説明が書かれていたりもするので、十分に調べきれなかった(鳥に詳しい方にはすみません)。しかも、ベリーズは常夏なので、いつが頭が黒くなる「夏」に該当するのかもよくわからない。この「ベリーズの鳥たち」シリーズは学術目的のものではないので、ここではワライカモメということで紹介させて頂きたい(他の種類のカモメの写真が混じっていたらすみません)。

他の鳥との”共生”も面白い

海鳥と言えばカモメといって良いぐらい、世界中のどの海でもカモメは見られるであろうが、ベリーズのカモメの生態として面白いのは、生息域が重なるカッショクペリカン(ブラウンペリカン)、グンカンドリ、アジサシなどとの関係性。

ペリカンの頭の上に止まる

例えば、ワライカモメはカッショクペリカンをつけ回すように飛んでいることが多いが、これはカッショクペリカンが海に垂直に飛び込みながら魚を捕る際に、そのおこぼれを狙っている(あるいは横取り)するため。さらにはカッショクペリカンの頭や胴体の上にちゃっかり乗っかっておこぼれを待っていることもある。かなりずうずうしい。

グンカンドリとは餌をめぐる攻防戦

グンカンドリとの関係で言えば、グンカンドリの方がカモメが捕った魚を横からかすめ取ろうとするが、それを取られまいとするカモメも負けじと頑張るので、なかなか激しい空中戦が展開される。

アジサシとは平和的交流

一方、アジサシとは魚をめぐる争いが無いようで、桟橋の上で、一緒に並んで羽根休みをしていることが多い。

荒々しい性格と清々しい飛翔姿

また、カモメは気性が荒いのか、時々、何かに向かってクワッとクチバシを開いて怒っていることもある。その視線の先をみても、何があったのか、何が起きていたのかわからない(何かの敵性生き物でもいたのか??)。あるいは、単に急に虫の居所が悪くなったのか?

要するに、「ずうずうしい」「気性が荒い」というとんでもない性格の鳥である。しかし、大空を、海の上を颯爽と飛ぶ姿はすがすがしい。朝焼け、夕焼け、そして日中の青空、どの時間帯でも、その飛翔する姿は絵になるので、ついつい眺めてしまう。

人間生活との距離も近い

また人間生活と近いところで生きているせいか比較的、人に慣れているので、子供に口移しで餌をあげているところや交配の場面も観察しやすい。

ベリーズ南部のスタンクリーク郡沖にはその名も「Laughing Bird Caye(ワライカモメ島」があり、ワライカモメが大量に生息しているとのことだが、そこを訪れる機会が無かったのが、残念。

Banner4

タイトルとURLをコピーしました