野鳥天国・中米ベリーズの鳥たち(10) アメリカレンカク(Northen Jacana)

枝のような細長い足と黄色い額が特徴的なアメリカレンカク Nature
枝のような細長い足と黄色い額が特徴的なアメリカレンカク

「イエス・キリストの鳥」と呼ばれる水面を歩く忍者

Wikipediaには「ジャマイカでは、水の上を歩くように見えることから『イエス・キリストの鳥』とも呼ばれる」とある。まさに、的を得た例えで、湿地だけで無く、蓮の葉がうかぶ池のようなところも、ひょいひょいと歩いている。レンカク科の鳥は、米大陸だけでなく、アフリカでも(日本の一部を含む)アジアでもみられるようで、非常に長い足とツメゆえに沼地でも蓮池でも自在に動き回ることが出来るのだ。日本で例えれば、水面を歩く忍者ということになるだろう。

平安貴族の太い点みたいな眉?

アメリカレンカクのもう一つの特徴は、そのカラフルな額。アメリカレンカクは額全体(と顔全面)が黄色い。しかも盛り上がって見えるので(実際に盛り上がっている?)平安貴族の太い点みたいな眉のように見えなくもない(ちなみにアフリカレンカクは頭前面が侍のちょんまげのかつらのように額が青い)。身体全体の色としては栗色と黒が基調となっているので、この広い額とクチバシの黄色がとてもよく目立つ。

幼鳥は全体的に白い部分が多い

一方、幼鳥は身体は白い部分が多く、額の黄色い部分も小さい。


羽の付け根近くに黄色いポッチ

また、実は羽を広げると、付け根近くに黄色いポッチ(でっぱり?)があり(何のためにあるのか不明。求愛のため?)、羽自体も透き通った薄黄色なので、飛んでいる姿は美しい。とにかく姿形がユニークなので、一度見たら忘れられない鳥の一つである。

人の気配にはとても敏感

これだけ目立つ姿をしているのだが、小鳥のように人間には敏感。かなり離れたところからでもこちらの存在を察知すると、さっーと飛び立って行ってしまう。ただ、早朝であれば、まだよく見えていないのか、そこそこ近づくこともできた。

観察するにはクルックドツリー野生保護区がお勧め

ベリーズでは、クルックドツリー野生保護区でよく見ることができる。その他、ベリーズシティから北部につながるノーザンハイウエイ(Philip Goldson Highway)沿いの湿地や、ベリーズ西部のスパニッシュルックアウトの湿地などでもアメリカレンカクを見た。湿地が多いベリーズは、アメリカレンカクにとってとても住みやすいところかもしれない。

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地球の歩き方 B20 中米 2018-2019

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