ベリーズの代表的な鳥
アメリカ大陸に広く分布しているらしいが、間違いなくベリーズの代表的な鳥の一つとして言ってよいであろう。
翼を広げると約2.5メートルになる大きさ

その理由は、ベリーズでは目にする機会も少なくないこと(道路沿いの木の上にひょいと乗っていたりする。ベリーズは中米の中ではズグロハゲコウの最大の営巣地)、そしてなによりも、その大きさのインパクト。なにしろ翼を広げたときの長さは約2.5メートルにもなり、アメリカ大陸ではアンデスコンドルについで大きいらしい。嘴も約30センチの長さがある。
クルックドツリー野生動物保護区に集まってくる
ベリーズでは、5月前後に多く見ることができる。特にベリーズ中北部に位置するクルックドツリー野生動物保護区(Crooked Tree Wildlife Sanctuary)に集まってくる。このクルックドツリーは、野鳥好きであれば訪問必須と言っても良いところで、6600ヘクタールの面積に湿地と森林がある亜熱帯の淡水複合生態系で、ベリーズで最初にラムサール条約に登録された場所。渡り鳥や在来鳥類にとって重要な生息地であり、ズグロハゲコウをはじめ数多くの野鳥が観察できる(人が生活している村もある)。
自分が最初に多くのズグロハゲコウを見たのも、このクルックドツリー。どこからか飛んで来てこの湿地帯に大きな羽を広げて舞い降りる。アメリカトキコウやシロトキ、サギにまざってエサを探しては食べたり、羽を乾かしたりしていた。アメリカトキコウ、サギに比べてもひときわ大きく、かつ、首の付け根部分が赤いので、遠くからでも一目でわかる。ここ以外でも、ベリーズシティから北部(オレンジウォークやコロザル)に行く途中で、道路の木に止まっているところを偶然見つけたことが何度かあった。


従来の生息地は洪水に..
この後も何度か、野鳥観察にクルックドツリーを訪れた。ただ2024年11月に中米を直撃した熱帯暴風雨Saraが隣国グアテマラで大雨をもたらしたため、(ベリーズではこのSaraによる直撃被害は比較的少なかったものの)グアテマラが上流に当たるモパン川・ベリーズ川などの水系を通じてベリーズに徐々に数ヶ月かけて増水・洪水を引き起こし、特に低地であるクルックドツリーは熱帯暴風雨から4ヶ月後の2025年3月に村の多くが冠水する大変な事態となった。水が引くのにも時間がかかり、このため少なくとも5月中旬までの段階ではクルックドツリーでズグロハゲコウを見ることはできなかった。通常は羽休み、エサ取りをすることができる場所が冠水し続けたために、他の場所で過ごしていたのであろう(少し離れた道路沿いでは1、2羽を見かけることがあった)。

2026年は無事、かつてのようにクルックドツリーに戻ってきて、その印象深い姿を見せてくれることを期待したい(自分自身は、もうベリーズを離れてしまっているので見ることができないが)。
↑ベリーズ動物園でもズグロハゲコウを見ることが出来る



