野鳥天国・中米ベリーズの鳥たち(7) アメリカグンカンドリ(Magnificent frigatebird)

気流に乗って大空を悠然と飛ぶグンカンドリ Nature
気流に乗って大空を悠然と飛ぶグンカンドリ

軍艦というよりグライダー?

いささか勇ましい名前がついているが、風、気流を見事につかまえながら、ほとんど羽ばたきをすることなく軽快に大空高く飛ぶ姿ので、軍艦というよりグライダーに近いか。空を自在に飛ぶ鳥は、「自由」の象徴的として歌になることも多いが、特にグンカンドリが上昇気流に乗って他の鳥よりもはるか上空を飛ぶ姿は、自由そのもの、という気がする。

カモメと空中戦を展開

ただ、魚を餌とする海鳥であるものの、羽の撥水性が悪いために水面には降りない。海面スレスレに飛んで魚を捕まえるだけでなく、時にはカモメが捕った魚を空中で横取りしようとする、せこい一面もある。その小競り合いを見るのも飽きない。大空高く上昇するだけでなく、海面近くでカモメがワンサカといる狭い空間においても、グンカンドリは高い飛翔能力を発揮している。

一日のほとんどを空で過ごす?

一方で、地面は好きでは無いのか(あるいは飛行能力が高いため地面に降りる必要が無いのか)、陸地にいることをみることは少ない(自分の場合は2年間で一度も見たことがなかった。営巣地に行けば、見られたはずではあるが)。

もう一つの特徴が、赤くて大きく膨らむ喉袋(雄のみ)。繁殖期に雌の気を引くために大きく膨らませるらしい。その様子を自分は見る機会はなかったが、空を飛んでいるときも、喉袋部分はたぶたぶとしていたりする。

「戦争」よりも「自由」が似合う

ネットで調べたところでは、“グンカンドリ(軍艦鳥)”とは英名の「Frigate bird」の意訳で、英名は大型で全身が黒い羽毛で覆われることと、前述のように他の鳥類の獲物を奪う事に由来する。「Frigate」なので、駆逐艦よりは小型で高速というイメージなのであろう。ベリーズでもやはり軍艦を意味する「Man-o-War」との名前がつけられており、南部のスタンクリーク郡沖の営巣地はMan-of-War Caye(軍艦島)と名付けられている。

しかしながら、「戦争」よりも「自由」にちなんだ名前をつけたほうが、やはりお似合いではと思う。カモメとのせこい小競り合いのことは、とりあえず置いておいて。


地球の歩き方 B20 中米 2018-2019
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